ご機嫌いかがですか
メイもんです
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たった一度
喜びと悲しみで 心を通わせた、
あなたのことを わたしは 忘れない
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あなは
学生時代 合唱団で同期だった親友が
25歳のときに産んだ、男の子だった
あなたが 一歳半のとき
彼女に呼ばれて 会いに行った
彼女の育休後、
あなたは おばあちゃん子で育っていて
ふっくら可愛く やんちゃそうで元氣な子だった
《 初めて会うわたしを見て
なんだか興奮していたね …
人が好きな子なんだなぁと 思ったよ ^^ 》
わたしには あなたと同じ年頃の姪っ子がいたから
「 〇〇子( わたしの名前 )、やっぱり 子どもに 慣れてるね〜 」
と “ 一人っ子 ” の彼女は 感心した顔で 言った
帰り際、彼女に抱っこされて
外の道まで 見送ってくれたとき
別れを惜しんでいる様子を見せながら
あなたは からだをバタバタさせて泣いた
あなたが 全身で表現してくれた“ 愛 ”
小さなあなたの「 時間の濃密さ 」・・
それは 3時間が 3年間のような味わいなのだろうか。。
そんなふうにも思えた、
ほんのひとときの “ 出会いと別れ ” だった
……………………
あなたが大学を卒業して 就職した年の秋、
彼女が すごーく久しぶりに 「 会おうよ 」って連絡をくれた
当時は フルタイムで働く共働き家庭の母親として“ 同志 ”だった
東京にいたとはいえ 未曾有の震災を経て 会って話したくなっていた
そのとき あなたのエピソードをいくつか聞いた
「 とても 優しい子 」って彼女は言ってた
わたしの胸の中に 赤ちゃんだったあなたと
優しい大人になったあなたの姿が しっかりと刻まれたのだった
……………………………
それから5年後の夏、
28歳のあなたが 事故で亡くなったと
半年が過ぎた その冬に 彼女からの 手紙で知った
詳しいことなど、もちろん書かれていない
わたしは 驚き
思い出すたび 涙を流した・・
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あなたが赤ちゃんだったとき
たった一度 心を通わせたわたしは
優しいあなたのことを これからも ずっと ずっと忘れない
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お読みいただき ありがとうございました m(_ _)m
Have a nice day !
どうぞ すてきな一日を
《 追伸 ; 「 さようなら 」 というタイトルの
悲しさと激しさと静けさのドラマが展開される、美しい曲を
ピアノの先生に 今 みていただいています
その調べが ピアノの上手な彼女と
若くして天に召された優しいあなたのことを思い起こさせ
職場の小さな保育所で
あの時のあなたのように可愛い園児たちと触れ合っていることが
あなたと遊んだあの日の記憶を 鮮やかに甦らせてくれたのでした… 》