うたと からだと わたし

キャリアチェンジして7年目。還暦越えました!▪ 保育補助員の日記です。

深いつながり /「 人間だけが 醜い 」

ご機嫌いかがですか

メイもんです

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◇◆◇◆◇◆◇

 

人の持つ関係性の中で

最も深いつながりである“ 両親 ” ・・

 

となりに住む父とは

そう遠くない将来に 別れが来ます

持病のある母の方が 先になるかもしれません

 

もちろん、わたしが

早く逝く場合もありえます

 

ブログで日記を書く中で

三姉妹の真ん中であるわたしが

両親と 最も強いつながりをもつ理由が

ファミリーヒストリーと共に腑に落ち、心が定まりました

(  書くことで 自分で自分を占ったような不思議な感覚です )

 

96歳の父の

枯れるように衰えていく姿は

わたしに “ いのちの自然 ” を教えてくれます

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

少し前のこと。。

ニュースで報道された、

ある人が自治体に訴えている その事情に驚きました

 

病院で出産時に取り違えられ

血縁の親を全く知らずに育った63歳の男性の話です

 

誕生日が近いと思われる人を

自ら訪ね歩き、実の親を探したが

未だに 見つけることができていない。。

 

なので

病院を運営していた自治体に

責任を持って調査をしてほしい。。という内容でした

 

そのような重い現実を背負って

人生を歩むのは どんなに辛い心持ちでしょう・・

 

自分のルーツを

身近に感じられないとき

 

“ 根っこ” がないような、

落ち着かなさ、“ 虚しさ ” たるや

想像を絶するもの・・と 思われるのです

 

******

 

人生における

“ 深いつながり ” は

 

幼いときは 皮膚感覚として

長じてからは 心の絆としてあってほしい・・

 

何らかの事情があって

実の親がわからないとしても

 

いつか

大きな物語を見つけ 心が救われ

明るい 温かな光に 包まれますように...

 

そんなふうに

願うしか ないのかもしれません 。。

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◇◆◇◆◇◆◇

 

家族の絆を想うとき

わたしは 複雑な心境を抱きます

 

若いときよりも

だいぶ薄らいでは おりますが

 

過去の様々な感情や想念が

うずまいている感じでしょうか・・

 

喜怒哀楽に

揺れ動く不安定な心

 

優しい心・美しい心

自分本位の狡い心・醜い心

 

言葉では言い表しがたい、

アンビバレントな モヤモヤとした心。。

 

来年には

還暦となる年齢となり

 

人間の奥深くにあるもの、

“ ほんとうのこと ” に 関心が向いています

 

*******

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2年前に買ったものの

全く読まないままだった文芸雑誌。。

 

先日 片づけの途中で

何気なくページを開いてみると

 

「 醜 」というタイトルが目にとまり

坂東玉三郎さんの語られた言葉が、心に響きました

 

以下、小説家 真山 仁さんの

随筆の冒頭の部のを抜き書きをします

「 醜さと言うのは、人間だけが感じる原罪のようなものです。

    例えば、宇宙や自然界に、醜さというものは存在しない。

    あるがまま、そこにあるだけ。

 それを美しいとか醜いと感じるのは、人間だけ  」

 美の達人と誰もが認める歌舞伎俳優の坂東玉三郎に、「 醜 」とは何かと

 尋ねた時に帰ってきた答えだ。

 

*****

わたしの心の奥に

ふだんは隠れている“ 感情 ” は

人間の醜さに関係している..と思います

 

明け方にみた夢の中で、

過ちを犯し 重くのしかかる罪悪感に

苦しい気持ちになったことも ありました

 

“ 原罪 ” や“ 醜さ “ を

見つめたいと思うことができるのは

 

心理療法家の故 河合隼雄先生の

「 昔話の深層 」など何冊かのご著書を

若いときから読んできた影響も あるかもしれません...

 

「 さらに、もっと残酷なのは、

 地球上の生物の中で人間だけが醜い 」と玉三郎は続ける。

 

 彼がそう断言するのは、「 自らが醜いから

 美しいと感じる 」のだという。

 

醜さ と 美しさ、陰 と 陽...

わたしも そういう捉え方をしています

 

“ 老い と 若さ ” に

言葉を置き換えてみれば

 

高齢の両親を間近に見て

自分の老いも感じとっているから

 

勤務先の幼な子たちの 若さの輝きに

こんなにも目を奪われ、接する幸せを感じるのでしょう...

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玉三郎さんの言葉を

さらに書き写したいのですが

 

長くなってしまうので

またの機会に書きたいと存じます

お付き合いいただきまして ありがとうございます m(_ _)m

 

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Have a nice day !

どうぞ すてきな一日を