うたと からだと わたし

キャリアチェンジして7年目。還暦越えました!▪ 保育補助員の日記です。

抜いた奥歯と「 ききみみずきん 」

ご機嫌いかがですか

メイもんです

f:id:meymon:20200225150251j:plain

 わたしの記憶に間違いがなければ

「 ききみみずきん 」( 木下順二 作 ) のお話に 

度重なる ご縁があります

 

はじめは 今から50年前、

小学校2年4組・学級文庫の一冊として

タイトルの珍しさにひかれていたと思います

( 読んだかどうかは定かではないのですが… ^^;  )

 

次は 今思い出したことですが

中学1年生のとき 国語の教科書に載っていました

 

先生が生徒の名前が書かれたカードをトランプのように

シャカシャカときって、一番上のカードの名前の人が音読をします

見事に当選し 小鳥の会話部分を音読しました ( 自意識過剰の思い出…(・∀・) )

 

大人になってからは

子育てをしている頃に 図書館で偶然見つけて借り

読み聞かせにどうかなと考え、一人で音読をしていました

 

そして3年前、東洋医学を学んだときに

ふと閃いて読み返したくなり、写真の本を購入しました

 

そのあらすじは…

 

《 百姓をしながら

  荷物運びの仕事も請け負う藤六 ( とうろく ) が

  お父さんの形見の頭巾をかぶって仕事に出ると

  小鳥どうしが話す声が聞こえてきた

 

  その内容をもとに

  長者の許しを得て庭に入り

  そこの木々の会話に耳を澄まして

  長者の娘さんの病気を治す方法を知る

 

  裏山にある大きな石を横にずらすと

  庭の枯れてしまう寸前の楠が 元気になり

  それにより娘さんの病気が良くなる、というのだーー

 

  藤六は 誠意と信念をもって行動し

  大きな石を力いっぱいに動かした結果、

 

  湧水がたくさん溢れ出して

  楠は元気になり 娘さんの病気も治り

  村中の田んぼも草も木も潤うようになった  》

 

そして物語は

藤六と、やはり病気の治ったお母さんが

ききみみずきんを“ かわりばんこ” にかぶり

小鳥たちのうたを楽しんでいるシーンで終わります

 

◇◆◇◆◇

 

東洋医学では

人体は ひとつの「 小宇宙 」であるとし、

ひとつながりのからだ、丸ごと全体を捉えようとします

 

そして、“ 治療点( 氣の出入り口 ) ” である、

経穴 ( ツボ ) と 全身のツボを結ぶいくつかの流れ ( 経絡 )を

土台として、その道筋に沿って刺激を与え治療を行なっていきます

 

「 ききみみずきん 」のお話で

藤六が石を動かすと その下の穴から

ゴボゴボと水が湧き出て 大きな流れとなり

楠と娘さんが生き生きと元気になっただけでなく

 

村中の田んぼと草木が潤った、というくだりが

鍼灸治療 」の治療の見通しに似ているな…と感じました

 

また、

お父さんの形見の頭巾をかぶることで

通常ではわからない、小鳥や木の話す声を聞いたというところも、

 

脈や舌、お腹などを診て、受け継がれてきた経験的な知識から

見えないからだの内部の状態を読み取っていく、

東洋医学の診察法を思い起こさせたのでした

 

◇◆◇◆◇

 

虫歯を抜いて

一週間が過ぎました

 

膿を出しきった爽やかさを感じ

歯を一本、失う悲しさはあったけれど

からだ全体の視点としては良かったのだな…と思えます

  

先ほどのお話の中で

藤六を追いかけてきた長者は “ 先祖からの言い伝えで

裏山の大きな石は 動かしてはならないのだ” と主張します

 

実は、

その石は 自分の田んぼだけに水が届く、

強欲な企みによる仕組み( フタ ) だったのです

 

“ よくばりといじわるで有名な男である長者” の持つ、

長年の秘密を 期せずして暴くことになる「 ききみみずきん 」・・

 

そのきっかけとなったのが、

他ならぬ愛娘の病気だった…というところが

“ 身から出たサビ ” のようだ、とわたしは受け止めました

 

抜くしかないと言われた虫歯を

抜かずに歯を残したいと治療を頼み、

薬で抑えこんで被せ物をしていたわたしも

きっと自然の流れに反して“ 淀み” を作っていたのでしょう

 

◇◆◇◆◇

 

小さな変化をきっかけに

からだがバランスを模索しているのを感じます

 

ここ数日、右の鎖骨下と腕の付け根部分の

頑固だったコリ、痛みがいくぶん和らいでいるのです…

全体が潤うような、いい流れを作っていきたいと思います^^

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「 365日 名言の旅  世界の空編 」2月26日のページより

f:id:meymon:20200225211241j:plain

 

「        人生は意義のある悲劇だ。 

         それで美しいのだ。

         生き甲斐がある。

                                  岡本 太郎 ( 芸術家 )          」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Have a nice day!

どうぞ すてきな一日を