ご機嫌いかがですか
メイもんです
わたしの記憶に間違いがなければ
「 ききみみずきん 」( 木下順二 作 ) のお話に
度重なる ご縁があります
はじめは 今から50年前、
小学校2年4組・学級文庫の一冊として
タイトルの珍しさにひかれていたと思います
( 読んだかどうかは定かではないのですが… ^^; )
次は 今思い出したことですが
中学1年生のとき 国語の教科書に載っていました
先生が生徒の名前が書かれたカードをトランプのように
シャカシャカときって、一番上のカードの名前の人が音読をします
見事に当選し 小鳥の会話部分を音読しました ( 自意識過剰の思い出…(・∀・) )
大人になってからは
子育てをしている頃に 図書館で偶然見つけて借り
読み聞かせにどうかなと考え、一人で音読をしていました
そして3年前、東洋医学を学んだときに
ふと閃いて読み返したくなり、写真の本を購入しました
そのあらすじは…
《 百姓をしながら
荷物運びの仕事も請け負う藤六 ( とうろく ) が
お父さんの形見の頭巾をかぶって仕事に出ると
小鳥どうしが話す声が聞こえてきた
その内容をもとに
長者の許しを得て庭に入り
そこの木々の会話に耳を澄まして
長者の娘さんの病気を治す方法を知る
裏山にある大きな石を横にずらすと
庭の枯れてしまう寸前の楠が 元気になり
それにより娘さんの病気が良くなる、というのだーー
藤六は 誠意と信念をもって行動し
大きな石を力いっぱいに動かした結果、
湧水がたくさん溢れ出して
楠は元気になり 娘さんの病気も治り
村中の田んぼも草も木も潤うようになった 》
そして物語は
藤六と、やはり病気の治ったお母さんが
ききみみずきんを“ かわりばんこ” にかぶり
小鳥たちのうたを楽しんでいるシーンで終わります
◇◆◇◆◇
東洋医学では
人体は ひとつの「 小宇宙 」であるとし、
ひとつながりのからだ、丸ごと全体を捉えようとします
そして、“ 治療点( 氣の出入り口 ) ” である、
経穴 ( ツボ ) と 全身のツボを結ぶいくつかの流れ ( 経絡 )を
土台として、その道筋に沿って刺激を与え治療を行なっていきます
「 ききみみずきん 」のお話で
藤六が石を動かすと その下の穴から
ゴボゴボと水が湧き出て 大きな流れとなり
楠と娘さんが生き生きと元気になっただけでなく
村中の田んぼと草木が潤った、というくだりが
「 鍼灸治療 」の治療の見通しに似ているな…と感じました
また、
お父さんの形見の頭巾をかぶることで
通常ではわからない、小鳥や木の話す声を聞いたというところも、
脈や舌、お腹などを診て、受け継がれてきた経験的な知識から
見えないからだの内部の状態を読み取っていく、
東洋医学の診察法を思い起こさせたのでした
◇◆◇◆◇
虫歯を抜いて
一週間が過ぎました
膿を出しきった爽やかさを感じ
歯を一本、失う悲しさはあったけれど
からだ全体の視点としては良かったのだな…と思えます
先ほどのお話の中で
藤六を追いかけてきた長者は “ 先祖からの言い伝えで
裏山の大きな石は 動かしてはならないのだ” と主張します
実は、
その石は 自分の田んぼだけに水が届く、
強欲な企みによる仕組み( フタ ) だったのです
“ よくばりといじわるで有名な男である長者” の持つ、
長年の秘密を 期せずして暴くことになる「 ききみみずきん 」・・
そのきっかけとなったのが、
他ならぬ愛娘の病気だった…というところが
“ 身から出たサビ ” のようだ、とわたしは受け止めました
抜くしかないと言われた虫歯を
抜かずに歯を残したいと治療を頼み、
薬で抑えこんで被せ物をしていたわたしも
きっと自然の流れに反して“ 淀み” を作っていたのでしょう
◇◆◇◆◇
小さな変化をきっかけに
からだがバランスを模索しているのを感じます
ここ数日、右の鎖骨下と腕の付け根部分の
頑固だったコリ、痛みがいくぶん和らいでいるのです…
全体が潤うような、いい流れを作っていきたいと思います^^
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「 365日 名言の旅 世界の空編 」2月26日のページより
「 人生は意義のある悲劇だ。
それで美しいのだ。
生き甲斐がある。
岡本 太郎 ( 芸術家 ) 」
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Have a nice day!
どうぞ すてきな一日を